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「あの会社はトップダウンだ」とか「これからの時代はボトムアップが重要だ」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか。ただし、方針決定のあり方としては、お互いに反対の概念であり、対照的な言葉といえます。物事の移り変わりが早い世の中では、ビジネスにおいても迅速な意思決定ができる組織のほうが有利です。仮に経営方針が間違っていた場合も、すぐに修正できればダメージが少なく、経営を立て直せます。よって、方針のブレが少なく、組織全体を一貫した方向で動かしていくことができます。その代わり、各従業員の臨機応変な対応を許さない雰囲気を生み出しやすいです。組織の意思決定は早いかもしれませんが、現場の末端では知らず知らずのうちに、動きが遅く非効率な仕事が蔓延しているリスクを抱えます。
トップダウンの組織では、能力が高く才能がある現場の社員ほど、不満を抱えやすくなります。社員の不満が最高潮に達すると組織を辞めてしまいます。トップダウンのデメリットと対応しています。
ボトムアップの組織においては、現場で起きている問題や顧客からのクレームが、トップの経営陣にとっても重要な判断材料となります。ボトムアップが進むと、ひとりひとりの従業員が生き生きと働けるようになるでしょう。
一方で、ボトムダウンには次のようなデメリットもあります。現場の意見に対して、真剣に耳を傾けようとすればするほど、組織の意思決定が遅れがちになります。そうした多種多様な意見に振り回されれば、経営陣が意思決定をコロコロと変えるおそれがあります。また、現場のいろんな意見をまとめようとするうちに、結局何も決まらず、まるで妥協案のような平凡な経営方針へと小さく収まることも多いです。
ボトムアップの組織では、常に現場で考え続けて、自律的に判断できる優秀な人材が必要です。
その一方、自分の利害を最優先にし、プライベートで遊ぶことで頭がいっぱいで、仕事では不満を垂れるばかりの従業員が多数派であれば、ボトムアップ経営は難しくなります。
上述の通り、トップダウン経営とボトムアップ経営には、それぞれでメリットとデメリットがあります。
そのため、どちらか片方だけが素晴らしいわけではありません。
たとえば、多数の店舗をチェーン展開していく方針は、典型的なトップダウン経営です。その一方、様々な業界へマルチに進出している会社や、専門的なスキルを身につけた現場従業員を多く抱える会社では、ボトムアップのほうが機能しやすいです。経営陣がトップダウンを行うときも、可能な限り、現場の意見を吸い上げるよう努力すれば、トップダウン経営のデメリットは解消されます。
↓組織全体の底上げについて解説した記事はこちら↓
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今回は、トップダウンとボトムアップのそれぞれの意味や違い、メリット・デメリットなどについて紹介しました。
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